フランスに住み始めて困ったことをあらためて考えたら、
次の3点でした。
英語が通じない
トイレがあまりない
医者が不便
今回の記事では、
当時の移住したての体験談とともに
注意点・対処方法などをお話していきます。
フランスで困ったこと:英語が通じない
これは多くの渡仏日本人が経験することです。
スーパーで例えると、製品を整理整頓している人や、レジの人もほとんど英語が話せません。
まだフランス語を話せない私が、
空港で飛行機の乗り換えバスに乗ったときのことです。
バスの運転手に自分の航空チケットを見せて、
苦手なたどたどしい英語で
「私はどこで降りたらいいですか?」
と、たずねると、
「ノン、ノン、ノン」(知らない、わからない)
と言われ、「は?!」と思って困りました。
泣きそうになっている私を見かねた
ひとりの女性が助けてくれて事なきを得たのですが…
彼女は、私に英語で「チケット見せて」と言ってくれて、
そのチケットを運転手に見せてフランス語でやり取りした後、
私に降りる場所の番号と、その後どうしたらよいかまで英語で教えてくれました。
フランス語を話す人だったので、
「フランス人ですか?」
と聞いたらカナダの人でした。
カナダは、フランス語と英語を話す県がありますので
出身地によっては、どちらの言葉も話せるんですね。
私は下手くそな英語でお礼を言い、なんとか一人旅を進められました。
心の中では、
「国際空港なんだから英語話せよ!!」
と思いましたが(笑)
もし、この女性にであっていなければ、
私の旅は最悪な結果に終わっていたに間違いないですね…
日本人なら、英語が話せなくても間違いなく何とかしてあげようと努力すると思います。
(そういう人が多いはず…)
フランスは他人のことなどおかまいなしですので
自分が傷つかないためにも、心の準備はしておいたほうが良いです。
その後、タクシー運転手、ホテルのフロントではなんとか英語が通じたので良かったですが…
英語が通じないことへの対処方法
1:電子辞書かアプリは必携
電子辞書はあったほうがいいです。
または通訳できるスマホアプリですね。
語学力を鍛えたいなら、断然電子辞書をおすすめします。
人に尋ねて、わからない言葉があった場合、直接打ち込んでもらえるので、
すぐに単語の正確な意味を検索することができます。
昔は紙のぶ厚い辞書を持ち歩いていましたが、
重たいうえに、辞書で調べていると結構な確率で「イライラ」され、
「あっちでやってくれない?」
と冷たくされました…日本と違いますね…。
2:質問するかもしれない言葉はまとめておく
後は、ある程度質問するかもしれない言葉を、ノートやメモに書いておくことです!
スマホでも良いのですが、
聞き取れない時は単語をノートに書いてもらうこともできるので
アナログのノートはあったほうが良いと思いますね。
ただし、ここでびっくりするかもしれないことがあります。
なんとフランス人はたまに単語のつづりを間違えて覚えている人がいる!!
んです。
日本で言う、漢字が書けないと似たようなことかもしれませんが、
読み書きもできない人もいるんです。
実際私は、
「玉ねぎ」ってどういうつづり?とフランス人に聞いたことがあり、
実際アルファベットの並びが間違っていたことがありました。
ほかのフランス人が、教えてくれて間違いに気づいたんですが…。
なので、尋ねたとき「書けない」と言われたら、
意地悪ではなく本当に書けないんです。
さらに、書いてもらうときは、
字が汚い!「これ読めないよ!」とはグッと我慢し言わないで、
「これはA?」などと聞き返すと良いですよ。
親切に教えてくれてるわけですからね。
フランスで困ったこと2:トイレがあまりない。
日本だといたるところにトイレがあります。
が、フランスは治安の関係でほとんどトイレが設置されていません。
公衆トイレを設置すると、すぐに盗難・壊される被害が発生するのです。
そして、あったとしても汚いです…
コンビニ自体まずないですし、基本的にはスーパーの中にもトイレはありません。
なのでどうしてもお腹が痛くてトイレがない場合、
現地のフランス人ですら外で、人に見えない場所で、していることもあります…。汗
あと、トイレがあってもトイレットペーパーがない確率の方が高いので、
常にティッシュは携帯しましょう。
息子がいるのですが、
彼は幼いころよく出先で急にトイレに行きたいと言ったり、
実際トイレが見つかるまで我慢しきれずジョーっとやらかしたりしました。
ティッシュは必須です…
汚いトイレも多い。
フランスは洋式のトイレだけでなく、アラブ式という和式のようなトイレもあります。
便座がなくて、流すときにとてもとても水が飛び跳ねます…。
使わないのが一番ですが、
もしもアラブ式しか選択肢がなくて使う機会があれば、
流したらすぐに飛びのいてください!!
ビッショビショになりますよ…。
衛生的にフランスのトイレは劣悪なので、ホントに気を付けてくださいね。
対処方法:トイレは必ずすませて出かける・トイレ計画を練る
出かける前にトイレは済ませて出かけることです。
また、遠出の時はトイレがある場所をチェックするか
大型スーパーやレストラン、カフェなどを中間地点として、
計画を立ててから出かけましょう。
対処方法:フランスのトイレ用のチップは必ずいる
さらには、トイレの数が少ないことに加えて、
無料で使えるトイレ自体も少なく、ほとんどの場合チップが必要になります。
駅やデパートですらそうです…。
一回の相場としては、50円ほど。50サンチームです。
カフェやレストランなどを利用した際は、タダで使えますので安心して良いですが、
どのみちチップは必要になるので小銭は必ず持つように、
常に大きいお金を崩しながら行動すると良いですね。
対処方法:日本で携帯トイレを買って持ち込む
あなたがまだ日本にいて、
お子様がおむつが外れた微妙なお年頃だったりした場合、
100均などで携帯用トイレセットを買って
フランスへ持ちこむと良いかもしれませんね。
車に乗っていても安心感が違いますからね。
フランスで困ったこと3:医者の予約が必須・診察が待たされすぎて不便
風邪をひいて予約を取ろうとしたら1週間待ちと言われた私の体験談
フランスの医者、病院は全く日本と違います。
私が、声が出ないで苦しんでいる時に、
フランス人の主人が医者に予約をすると、「来週です」と言われました。
主人は怒ってしまい、「来週だったら治ってるかもしれないじゃないか!!」
と。
全くです。今が苦しいのに…
でも、どれだけ怒鳴っても、三日後の予約しか取れませんでした。
主人が強く言ってくれなかったら1週間待ちでしたね。
でもこれが普通ですからびっくりしないでくださいね。
どうかと思いますけど…。
逆に主人が日本に来た時、
医者の多さと、対応の速さにびっくりしていました。
個人の場合、医者一人だけで医院を運営
フランスでは面倒なことに、医院はだいたいドクター1人でやりくりしているので、
レントゲン技師などいません。
必要であれば、診察後にレントゲン専門の医院まで行かないといけません。
ケガをして大変な時なのに診察→移動→レントゲン→診察ですよ?
しかもほとんどの医者は予約が必要です…予約患者しか受け付けない日があります。
予約でなくても受け付けてくれる曜日がありますが、2時間待ちとか普通です。
個人でやっている医者の場合、看護師はいないことが多いです。
フランスだと先生が処置から何から全て一人でするのが一般的です。
ですので流れとしては、
まず、ジェネラリストという、総合の医院に行き診察してもらい、
そこから紹介状もらい、整骨院なら整骨院にもう一度行ったりする感じですね。
眼科、歯医者は特に予約が取りにくい
眼科、歯医者は特に診てもらえるまでが長く、
一ヶ月後の予約は普通です。
長い時は二ヶ月後など…もはや冗談かと思いますよね。
対処方法:なるべく健康管理、日本から常備薬を持ってくる
なるべく病気にならないように健康に気をつけましょう。
…としか言えません。
また、普段から薬を常備しておきましょう。
日本から来るときに、市販薬でも薬は持ってきておいたほうがいいです。
風邪薬・解熱剤・点眼薬・胃薬・痛み止め(シップ) 等々…
使用期限が長めなものだと、なお安心ですね。
おわりに
フランスは日本と比べて
生活のかゆいところに手が届かない部分が結構あります。
- 英語が通じない
- トイレがあまりない
- 医者が不便
これらは長年憧れていたフランスに住んでみて、
生活にも慣れていろんなことが見えるようになり、
困ったこと、嬉しかったことがよく見られるようになってから気づいたことです。
フランスにいらっしゃる際は心構えだけでもしておくと良いですよ。