フランスでは、友人や家族と食事をする時に自宅に招待してご馳走を振舞うことが多いです。
やはり、慣れてないと、日本とは全く違いますのでどうしたらよいのか迷うと思います。
私は始めてフランスの家族のパーティーに招待された時に、全く食べ方がわからず、ほかの人がやっていることを真似して食べたりしていました。
今では、緊張せずに普通に食事を楽しむことができます。
いくつか絶対にしないほうがいいことなどもありますので、参考にしてくださいね。
日本でもレストランに食べに行った時に役に立ちますよ。
家に入ったらコートは椅子にかけず、家の人に渡す
フランスの家は、ダイニングテーブルが必ずあります。
お客様を招待するときには、きれいに飾ってあります。
多くの家にはコートをかけるハンガーが置かれています。
椅子にコートをかける事を嫌う人もいますので、椅子にかける前に、家の人に渡すか、
聞いてみてからにしましょう。
日本でレストランに行った時も同じです。コートがシワにならないようにハンガーにかけてもらいましょう。
まず、食前酒から始まります。
アペリティフと言って食前酒を勧められます。だいたいシャンパンやビール、少し甘いカクテルなどです。
フランスはみんなが集まってからすぐに食事がスタートではなくて、食前酒を飲みながら
最近の出来事など話します。一時間半から2時間お話したあと、「さあ食べましょう」
と食事がスタートします。
この時に注意することが、食前酒と一緒に出てくる「おつまみ」を食べ過ぎると食事が始まる頃にはお腹がいっぱいになってしまいますので少しずつ食べましょう。
前菜(オードブル)が始まります。
日本と全く違うことが、品物が一品ずつ出てきます。
日本はテーブルに色々並べてみんなでワイワイ分けて食べますが、
フランスは、前菜一品、前菜2品、魚料理、お肉料理、チーズ、デザートと順番に出ます。
前菜はひと皿ずつに料理が盛り付けがされている時と、大きなサラダボールに全員分の前菜が入っていて、取り分けて食べる時があります。
決して自分のフォークを使って取り分けてはいけません。専用の調理器具を使いましょう。
前菜も気を付けないとデザートまで食べれなくなってしまいます。適度に取りましょう。
ナイフフォークはたくさん並んでいれば、外側から使っていきます。
日本のレストランもそうですが、食事に合わせて外側から使えばいいようにセットされています。
家庭によっては、前菜からお肉料理まで同じナイスフォークを使うところもありますので、
一本ずつしかナイフフォークが置いてなければ聞いてみましょう。
前菜がスープの時は、音を立てないように口に含みます。スプーンは奥から手前にすくいます。残り少なくなってきたら、奥を持ち上げて手前の方ですくいます。この逆の方法はイギリス式のテーブルマナーです。
お皿は絶対に持ち上げないことです。口をお皿に付ける行為は禁止です。
パンが出てきますが、最初から一気に食べるではなく、少しずつちぎりながらゆっくり食べます。家庭ではスープやソースにパンをつけて食べます。
日本ではパンをつける事はタブーとされていますが、現地フランス人は、ほぼ全員付けて食べますよ。
実際に私が日本でレストランをしていたとき、一番美味しい食べ方でパンを残ったに肉汁とソースをパンで拭って食べてみてくださいと勧めていました。
一度すればクセになりますし、料理を作った人は自分の作った料理が美味しかったんだと
喜びます。(レストランでもです)
ソースなど、たくさん残っていれば少しがっかりします。なぜかというと、フランス料理はソースが命!と言われるぐらい、ソースを作る時間がかなりかかります。
大切に作ったソースが、お皿にほとんど残っていたら悲しいです。
サラダは、ナイフフォークを使って上手に折りたたんでフォークに刺して食べたり、
ナイフでサラダをカットして食べます。
お魚料理
お魚料理は、ほとんど骨はついていません。ソースと付け合せとお魚を絡めながら
たべます。
もし、骨があった場合はナフキンに包みます。手を使わないようにしてください。
お肉料理
メインになります。お肉は一口サイズに切りながら、お肉と付け合せソースをフォークに乗せて食べます。
日本で、フォークの背にご飯などをのせて食べるマナーがありますが、これはイギリス式です。
私は真剣に家族に質問してみました。
「日本ではフォークの背に乗せて食べることがテーブルマナーで教わったことです。。」と言うと「誰が考えたの?そんなおかしいこと」と返されました。
日本ではイギリス式が通常のマナーだと思っていたので、注意が必要です。
もし、付け合せにスパゲッティーなどついていたら、フォークに巻いて食べます。
絶対にラーメンのようにススってはいけません(笑)
食事の時に音を立てることが何よりも一番行儀が悪いことなんです。
食材が大きい場合にナイフを使わずに歯で切ることも禁止です。付け合せもお肉も一口ずつ口に入る大きさに揃えてから食べましょう。
チーズを出されたとき
フランスでは、食事の最後にチーズを食べる習慣があります。
たいていチーズ専用のお皿に何種類か乗せてあり、自分の食べたいものを切って
次の人にお皿を回します。
この時、決して自分のナイフを使ってはいけません。チーズ専用のナイフが添えてありますので、必ずそちらを使ってください。
もし、チーズをカットした後、ナイフにチーズがこびりついてしまった場合は、
紙ナフキンで拭き取るか、自分のパンに塗りつけてきれいにしておきましょう。
デザートの場合
デザートは主にスプーンで食べることが多いですが、もしナイフフォークが添えてあれば
使いましょう。
食べにくい時、手はフィンガーボールがあれば手で食べても良いです。
なければ、ナイフフォークでゆっくり食べましょう。
フランスで食事の食べ方 まとめ
色々紹介しましたが、もしわからないことがあれば遠慮なく「これはどのように食べればよいのでしょうか?」と聞くと、快く教えてもらえます。
日本のレストランでも、わからないことはサービスの人にドンドン聞いていくと
いろいろ教えてもらえます。
大切なことは、
・音を立てて食べない
・大声で話さない
・お皿は持ち上げない
・お皿に口をつけない
です。そのほかは間違っていても、そこまで恥ずかしいことではないです。
実際に多くのフランス人はテーブルマナーなんて知らない人が多いです。
でも、上記4つは子供の頃からしつけられていますので、自然と身についています。
あまり緊張すると、せっかくの美味しいお料理が楽しめませんので
リラックスして食べましょう。