これから洗濯物の乾きにくい時期になります。
日本では、コインランドリーがあちらこちらに有り、冬の洗濯物が乾きにくい時期にたくさんの人が利用されています。
では、フランスではどうでしょう?
フランスでは、自宅の乾燥機が一般的です。
でも、学生さんなどは乾燥機を買う余裕が
ありません。
しかも、フランスは9月を過ぎた頃から、急に気温が下がります。
そして、翌年5月ぐらいまでは、外で洗濯物を干しても
乾かない天気が続くのです。
フランスで一般的な洗濯の乾かしたかは、
- 乾燥機購入
- 浴室で乾かす
- 暖炉を使う
- ベランダに干す
のですが、いくつか注意事項がありますので、
気をつけないといけないことを含めて
フランスの冬の洗濯物の乾かし方を紹介します。
洗濯乾燥機を購入する
フランスだけに限らず、ヨーロッパは多くの家庭に
洗濯乾燥機があります。
私の知っているフランス人の各家庭には1台必ずあります。
しかも、サイズが洗濯機と同じぐらいの大きさですので、
場所をとります。
値段は、安いものでしたら200ユーロ以下で7キロの洗濯物が乾かせる乾燥機が手に入ります。
日本円で言うと27000円ぐらいで購入できます。
電気代は、一日のうち一番多く電気を使う時間帯を電力会社に設定しておけば、その時間帯だけ少し電気代が安くなるんです。
ですので、一般家庭では電気代の安い時間帯に、洗濯機、乾燥機、食器洗浄機、湯沸かし器が作動できるようにタイマーが付いています。
乾燥機にもいろんな種類が有り、やはり良いものだと500ユーロ以上は普通にかかります。
でも、共働きで洗濯物を干したり、取り込んだりする時間がない家庭が多いですので、お金よりも機能性を優先する人が多いです。
フランスの一般家庭では毎日洗濯はしません。家族の人数にもよりますが、1週間に一度か二度、色物と繊維の素材に分けて洗濯します。
一度に9キロぐらい洗える洗濯機が一般的ですので、まとめ洗いしたほうが経済的です。
乾燥機もほとんどの家庭は9キロまで乾かせる乾燥機です。時間は2時間ぐらいかかりますが、しっかり乾きます。
浴室に洗濯機を干す
日本では、浴室乾燥機能が付いている家庭がありますが、
フランスは、浴室にタオルを乾かす壁掛け暖房があります。
ない家庭でも、だいたい浴室には壁掛けの電気ストーブがあり、浴室はいつも温かい状態です。
そして、小さな換気扇が24時間回っていますので、湿気が逃げるようになっています。
フランスでは、折りたたみ式の洗濯干しを浴室に入れて
乾かす人もいます。
浴室の場所が狭いとできませんけどね。
暖炉の前で乾かす
フランスでは、薪ストーブが多いです。
薪ストーブは、家中温めてくれますので、雪が降る日
でも、家の中では半袖で過ごす人もいます。
暖炉の近くで折りたたみ式の物干しで洗濯物を乾かすと、早く乾きます。
ですが、家の中に洗濯物があることを「見栄えが悪い」と嫌う人が多く、お客様が来るときは浴室に入れている人が多いです。
ガラス張りのベランダに干す
パリの街中ではあまり見かけることはありませんが、
田舎の広い家では、ガラス張りのベランダに洗濯物を
干す人もいます。
全ての家に電気や、オイルストーブ、暖房がついて
いますので、少し太陽の日が入ってくるとすぐに
洗濯物は乾きます。
部屋や、浴室の温度差を嫌いますので、
冬は、ほぼ寒い時期は暖房をつけっぱなしです。
日本のように、石油ストーブをつけることは
滅多にありません。
というよりも、石油ストーブやヒーターは
日本で売っている1/10ぐらいの量です。
カーテンレールに干すことはない
日本ではよくカーテンレールに干す人がいますが、
フランスでは、外から家の中に洗濯物が見えることを
とても嫌います。
普通の一般家庭は、家の外観をとても大切にし、
とても綺麗にしています。
カーテン越しに洗濯物が見えることを
嫌う人が多く、家の中も散らかっている家庭は
少ないです。
外観を気にしない人もいますが、結構な確率で
綺麗好きの人が多いです。
昔、私が住んでいた小さな貸し部屋には冷蔵庫が
なく、外の気温が低いのでベランダにお水のペットボトルを冷やしていました。
すると、大家さんが「見かけが悪いからやめてくれないか」と言ってきました。
ベランダといっても、日本のようなベランダではなく
フランスの昔の建物の素敵な小さな柵のようなベランダでした。
最初はそんなことで?と思いましたが、一つのペットボトルでも見えると汚らしく見えるので、すぐに
やめました。でも、言われなければ気付かなかったです。
まとめ 一番多い乾かし方は乾燥機
フランスで服を乾かす時は、自宅の乾燥機が多いです。
しかし、短期滞在の学生さんは、乾燥機なんて買いませ
ん。と言うか、高いので買えません。
だいたい、パリなどの都心のアパート内には、
壁にオイルヒーターのような暖房が付いています。
この暖房は、だいたい建物全体を温めるように
なっています。
このヒーターがついていれば、部屋の中でも十分に
乾きますよ。
フランスには、洗濯物を干すためのプラスチックの
長い線があり、それをつなげて干すことが多いです。
プラスチックの紐ですので、どこにでも付けれますが、
やはり、外から見えないようにしておきましょう。
日本から持ってこれれば、タコ足物干しや、洗濯バサミ
がたくさん付いている物干しを持って来ると便利です。
フランスにはタコ足の物干しは売っていません。
洗濯バサミが付いている物干しは、売っていますが、
値段が日本の倍ぐらいしますので、スーツケースに
場所があれば、持って来ると重宝しますよ。