日本でもたくさんの子供が習い事をしています。
フランスも日本と同じような習い事を子供のころから習わせる親が多いです。
だいたいのお子さんが、5歳ぐらいから始めます。
しかし、フランスでは日本のような小学校のスポーツ少年団のような仕組みがありません。
スポーツはスポーツ施設に通わないといけませんし、
学校から帰るときも親の迎えが必要です。
学校が終わる時間が小学生は水曜日以外4時半に終わります。
そして、水曜日は午前中授業で午後はお休みです。
ですので、多くの親の仕事の都合でスポーツができるかどうかが決まります。
習い事の種類も、フランスならでは!と言えるような面白い習い事もあります。
その他日本とは違う習い事の事情など、参考までに紹介いたします。
サッカーは、男の子女の子人気です。
やはり、サッカーはヨーロッパ有名です。
女の子も男の子もサッカーする子が多いです。日本と比べてサッカーのクラブチームの数がすごく多いです。
試合の数も日本に比べて多いですし、専属のコーチがしっかり教えてくれますので、
やはりレベルは高い感じがします。
小学校のころから、サッカーで良いプレーをすると、プロの育成サッカークラブジュニアからスカウトなんてあったりします。
しかも、フランスは子供たちがいろんなスポーツにチャレンジできるように
会費が安いんです!!
サッカーに限ったことではなくて、すべてのスポーツの会費が日本に比べて
半額以上安いスポーツもあります。
ラグビーは、男の子に人気です。
やはり、ラグビーもフランスは強く、子供のころからラグビークラブがあります。
どこの町にもラグビー場があり、練習できます。
日本は、子供のラグビーチームはあまり多くないです。
あったとしても、田舎の子は絶対と言っていいほど、通えません。
サッカーと同じぐらいプロのラグビーの試合も人気です。
卓球
卓球は、フランスでは多くの人が遊んでいます。
どこの町、村にも公園に卓球台がセメントで作ってあり、誰でも簡単に遊べるようになっています。
卓球クラブは室内で天気が関係なくできるので、外があまり好きではない
子供に人気です。
クラシックバレエ
フランスは、やはりクラシックバレエをする女の子が多いです。
パリ市内には、バレエの教室がいくつかあり、子供のころから厳しく指導する教室もあります。
それでも有名なダンサーなどを目指して頑張っている子供が何人もいます。
スイミング
フランスのプールは日本と違い、ほとんど室内プールです。
小学校、中学校のスクールプールも室内で、温水プールなんです!!!
これには、びっくりしました。地域によって違いがあると思いますが、田舎では夏休みが終わってから、秋が過ぎたぐらいからプールが始まります。
日本はスイミングスクールがたくさんあり、泳げる子供がほとんどですが、
フランスは泳げない子が多いです。
スイミングは、日本のほうが盛んです。
フランスの世界チャンピオンのスイマーは身長が180超え、2メートルある人が多いです。
そんな人がスイミングの練習をして、早く泳げるようになれば、日本人に比べて有利ですよね。
ピアノ
ピアノは日本も盛んですね。
フランスも同じぐらい盛んです。
日本よりは費用が安いですが、他の習い事と比べてると、少し高いですので
誰もができる習い事ではないようです。
人気というよりも親が進める習い事です。
バイオリン、クラリネット、ギターなどの楽器
いろんな楽器のクラブがあります。
日本では小学生で通える楽器の教室は少ないですが、
フランスはいたるところに音楽教室があります。
音楽が好きな子供は、一通りいろんな楽器を試してから自分に合った
楽器を選んでいきます。
日本も音楽教室はありますが、先生の数が圧倒的に少ないですね。
フランスは恵まれているのに、少し難しくなるとやめてしまう子が多いのは残念ですね。
バスケット、バレー
サッカーよりは人気は下がりますが、バスケットコートもどの町にも
設置してあり、誰でも自由に使うことができます。
中学生ぐらいからバスケットに夢中になる子供が増えてきます。
バレーボールも同じような感じです。
テニス
テニスはさすがに多いです。
うちの子もテニスしていますが、テニスは5歳以下からでもスタートできます。
大人になっても年をとってもできるスポーツですので、老若男女問わず、人気のスポーツです。
こちらも、日本と比べると費用がかなり安いです。
実際私の子供が日本のテニスクラブで支払っていた費用と比べると、半額以下で通えます。
個人的には日本のほうが、教え方が上手く厳しかったので日本のほうがよかったなと思います。
フランスは、やはり厳しくするとやめてしまう子供も多く、親も「嫌ならやめれば?」と
いう考えです。少し残念ですが、親が厳しい子供は、テニスも上手で、礼儀正しい子供がほとんどです。
やはり、親によりますね・・・。
自転車クラブ
さすが、フランスです。
自転車クラブの数が多いこと!!
しかも、カテゴリーが分かれていて、ロードバイク自転車、VTTというマウン単バイク自転車、BMXという、トライアスロンと別れています。
子供は10歳から始められます。小さいころからいろんなテクニックを学びます。
大会もたくさんあり、大きな岩など小さい子が飛んでいるところを見ると、背筋が凍ります!!!
自転車のメンテナンスや、ユニフォーム代にはお金がかかりますが、
教室の費用は他のクラブとそんなに変わりません。
絵画教室
こちらも、フランスならではです。
絵を描くことが好きな子供が多いです。
クリスマスや、誕生日などに、「絵画セット」と言って油絵を描くための画板から、画板たて、絵の具や筆がセットになったものをプレゼントされると、画伯のように小さいながら絵を描く子供を見ると、穏やかな気持ちになります。
フランスは美術館が多いですので、小学校の社会見学で美術館に行ったり、シャトー(お城)に行って、本物の絵を見る機会が多いです。
うちの子は絵の才能は全くゼロですので、絵画教室とは無縁ですけどね。(笑)
テアトル(劇団)
こちらも、フランス独特ですね。
劇団と言うよりは、歌を歌いながら劇をするお芝居の教室です。
いわゆるミュージカルといいます。
こちらも、小学校のころから、ミュージカルを見せてもらえる機会があるので、
目の前で踊ったり、歌を歌ったりしている人を見ると、やってみたくなるんだと思います。
パリ市には、子供から大人までミュージカルの教室がたくさんあります。
日本と違って、外見だけではなく演技力が優先されて、女優、俳優などになっていく人が多いです。
武道
圧倒的に多い習い事が、武道です。
中でも柔道!サッカーと同じぐらい教室もあちらこちらにあります。
柔道も、5歳ぐらいから始められ、女の子も男の子も一緒に練習します。
道場も各村に設置され、柔道、空手、合気道、剣道など行われます。
ほとんどの柔道の先生は、厳しいです。
ですが、柔道=礼儀 のような感じで、厳しい分柔道をしている子供たちは
礼儀正しいです。
フランス人の先生も、柔道の技だけではなく、精神まできっちり教えてくれます。
すべての技、礼、などは日本語です。正座の仕方もきちんと教わります。
フランスでは、床に座ることがないので、正座ができる人がほとんどいません。
足をまげて座ること自体、できない人が多いです。
フランスも、日本と同じように柔道が盛んで、オリンピックでも上位に上がってきています。
私は、日本で柔道をしていましたが、日本よりは厳しくないです。
きっと、日本のような練習の仕方だと、もっともっとフランス人小学生は強くなる気がします。ですが、多くのフランス人はすぐに辞めてしまうでしょう。
柔道も日本と比べたら授業料は半額以下です。本当に貧しい人には国から補助も出ます。
ですので、お金がないからスポーツやらせてあげられないということがフランスにはありません。この点は日本より良い点です。
まとめ
いかがでしたか?
数ある習い事の中から人気があるものだけを紹介しました。
ズバリ!
サッカーと同じぐらいの人気のスポーツは柔道なんです!!
そして、野球がありません。
日本だと、野球場はどこにでもあり、野球チームも
沢山あります。
フランスでは、野球を知らない人が多く、テレビでも放送されません。
日本と大きく違うところは、塾がないです!!
学校で勉強した上に、学校の後にさらに勉強させることは、普通のフランス人は
絶対にしません。
パリ市内には、政界に入るエリート校を目指す人が、通うような補習学校がありますが、
普通のフランス人は、子供を休ませることも大事!
という考え方で、宿題を出すことが禁止されている学校もあります。
バカンスも日本より多く、バカンス中に日本のように勉強させる親も少ないです。
私は子供に夏休みなど2か月の休み中に忘れてもらっては困るので、勉強をさせていましたが、それを見たフランスの家族からは、「子供がかわいそう」と言われます。
国の違いですね。
日本は、スポーツよりも塾に通っている子供が多い気がします。
フランスは圧倒的にスポーツで、値段も安く多くの子供に可能性を与えてくれる
事は良いことですが、計算が6年生になっても九九を覚えていない人がいるのは
ちょっとどうかな?と思うのは私だけではないと思います。