海外旅行をするときに悩むことが多いチップ事情ですが、時代が変わるにつれて、チップ事情も変化しています。
結論を言えば、フランスでチップを渡すことは、必要ありません。
基本的に必要はないのですが、色々なシーンやパターンによって事情が変わりますので、どのような時にどのくらいどのように渡すべきかを紹介していきますので、参考にしてみてくださいね。
タクシーの運転手さん
まず、空港から降りたときに、最初に利用することの多いタクシーの運転手さんや、ホテルバスの運転手さんに対してです。
基本的に必要ありません。
ただし、例外として運転手さんがとても良いサービスをしてくれた時、とても親切にしてくれた時、あなた自身が、満足したサービスだと思った時は「気持ち」としてチップを渡します。
基本的には、お客様を目的地に連れていてくれることが、タクシーの仕事で、それに対しての料金が加算されますので、更に上乗せして支払う必要はありません。
しかし、無理なお願いをしたときや、寄り道して待ってもらった時、色々案内してくれた時など、自分の気持ちで、5€から10€ぐらい渡します。
人によっては、タクシー料金が35€であれば、40€渡して、お釣りはいらないよ。という人が多いです。
あまり多額なチップを与えてしまうと、「日本人は何もしなくてもお金をくれる」という悪質なタクシー運転手もいますので要注意です。
わたしは、ほとんどタクシー運転手には、何サンチームかのお釣りを渡すぐらいです。
基本的に日本のタクシー運転手よりサービスクオリティーは低いです。
自分の子供を一緒にのせて、断りもなく平気に仕事する人もいます。たまに常識がない人や、馬鹿にする人、笑顔も、お話もない人には、チップをあげる必要性はありません。
あくまでも、自分が気持ちの良い対応を受けたときだけ
チップをあげるようにしてくださいね。
ホテルの従業員さん
次にホテルに到着します。
ホテルのグレードにもよりますが、荷物を部屋まで運んでくれる人、フロント、部屋の掃除をする人にそれぞれチップを渡さなければいけないと思う人がいます。
こちらもタクシーの時と同じで、いかに良いサービスをしてもらったか。でチップを渡すか、渡さないかが決まります。
まず、部屋に荷物を運んでくれた人は、大切に荷物を運んでくれたか、自分たちの事をお客様として大切にしているか、という点に気を付けて、良いサービスであれば、
直接2€3€、高級ホテルであれば5€を手渡します。
そして、日本人に良くありがちな、枕の下にチップを置くこと。これは、フランス人からしてみるとおかしな行動になります。
連泊して、いつも部屋がきれいに掃除、シーツもきれいにしてある場合には、チップを気持ち置いて帰ります。
チップを置く場所は、ベット横の小さなテーブルか、わかりやすいテーブルの上に、メモと一緒に何ユーロか置いておきます。
もし、メモがなければ、従業員が勝手にお金を取ると、問題になることがありますので、「これは、あなたのものですよ」ということを一言書いてあげておくと、掃除する人もヤル気も出ますしモチベーションが上がります。
フランス語では、c’est pour vous,Merci.
これは、あなたのための物です。ありがとう。という意味です。
代金は、2€から5€ぐらいです。
次に、チェックアウトの時、フロントの人にチップが必要かどうか、これは基本的に必要ないです。
今の時代は、どこのホテルもレシートに「サービス料込み」と記載されています。
なので、チップは払っているのです。上乗せして払う必要はありません。
あなたが、とても良いサービスを受けたのであれば、5€ぐらい渡しても良いかもしれませんが、私は、フロントには一度も渡したことはありません。
基本的に当たり前の仕事をして、笑顔もなく、他の従業員と雑談していたり、お客様の事大切にしていない人もいますので、そんな人にはあげる必要ありません。
カフェや、レストランでのチップ事情
次に、一番悩む飲食した場合のチップについて紹介します。
基本的に、どこのカフェもレストランも、サービス料込みという「service compris」と記載されています。この場合は、チップを更に上乗せして渡す不要はありません。
ただし、例外はあなた自身がどのようなサービスを受けたかによります。
通常フランスのレストランや、カフェではテーブルによって担当しているウエイターや、宇ウェイトレスが決まっています。
ですので、運ばれる料理も毎回同じ人が担当して運んできます。
お店に入って、お会計するまで担当者があなたに対して特別な気持ちの良い仕事をしたのであれば、最後のお会計するときのトレーに2€から5€、星付きレストランであれば、5€から10€を置いておくか、手渡しします。
だいたい自分が支払った料金の10パーセントが好ましいといわれていますが、本当に、サービスしてくれる人の対応によって支払えばよいのです。
ですので、特に普通のサービスであれば、全くチップを払う必要はありません。お店に入った時点であなたはすでに支払っていますので。
私も今はレストランでチップを払うことはほとんどありません。
特別に、無理なお願いを聞いてもらった時や、子供に対して良いサービスをしてくれた時、常に笑顔で気持ちの良い対応をしてくれた時は、少しだけチップを払います。
これもまた、フランスのサービスはひどい時がありますので、嫌な気分にさせられたのに、チップなんて置いて行く人用はないので気を付けましょう。
カフェでコーヒーを飲んだぐらいの時も同様で、特別に良いサービスを受けたのであれば、お会計をすると金トレーに、チップを置いておきます。
カフェは、コーヒー1杯がだいたい2€しないぐらいですので、チップは、20セントか、50セントぐらいです。
コーヒー代より多くならないようにしましょう。
フランスのチップ事情まとめ
基本的にはチップはいらないのですが、どの場面でも気持ちの良い対応をしてもらった時に払います。
私は何度も旅行していますが、全くチップを払わない時もあります。本当にサービスしてくれる人によります。
日本人だから、チップ欲しいといって手を出せば、すぐにチップもらえると思っている悪質な方もいますので、注意してくださいね。
フランス語でチップは、「les pour boires」レプールボワーといって、直訳すると、「飲むために」という意味です。
これは、一生懸命仕事をしている人に対し、「休憩中に何か飲んでね。」という意味が込められています。
ですので、一生懸命働いた人へのご褒美です。
昔は、会計に含まれていませんでしたが、現在は会計に含まれていますので、二重払いしないように気を付けて下さいね。